ロアー

ヴィレッジのロアーのレビュー・感想・評価

ヴィレッジ(2023年製作の映画)
3.6
うっかり眼鏡を忘れて(眼鏡ケースを開けたら中身が入ってなかった)ピントの合わない視界で観てきました。
それでも字幕のない邦画だからまあ行けるだろうと思っていたのに、映画冒頭に出てきた引用がいきなり全然読めなくて思わず笑っちゃった。

そんな頼りない視界なので、見る度にきれいなお顔をしているなぁ・・・と思っていたやや刺さりかけの横浜流星のきれいなお顔も良く見えず。ただ、私史上もっとも薄汚れて鬱蒼とした顔の横浜流星でした。別人みたい。
でも、そんなくたびれたお顔が自信を持つにつれ、どんどんいつもの横浜流星のお顔になって行く・・・あんなきれいなお顔をしてたら、村の広告塔に使わない手はない。分かる。

犯罪者の息子と蔑むだけじゃなく、状況が変わった途端、手のひらを反して祭り上げる田舎独特の風潮も気持ち悪かったし、そんな主人公に食ってかかるいじめっ子大将の井の蛙過ぎるイキりもあまりにダサくてダサくて思わず共感性羞恥で居たたまれなくなりました。「この村ではこれが正しい」みたいな治外法権のルールを堂々と口にしちゃう恥ずかしさがホントしんどい。あと、単純に頭が悪い。

でも、元村(吸収合併で今はギリ市)に住んでいる私としては、私の知っている”村”じゃない・・・というのが一番の衝撃でした。
まず、ちゃんと人がいる。家がある。伝統文化がある。観光バスが通れるような広い道もある・・・ここは、本当に”村”なのか????

↓↓↓以下、ネタバレ感想メモ↓↓↓










・映画の雰囲気は良かったのに、死体の処理があまりに杜撰過ぎてシラケちゃった。何故むき出し?何故そこに埋める?なぜ真っ先に処分すべきスマホまで一緒に埋めた???
・みんないっつも同じ服着てるのなんで?
・最初から仲良くしてくれてもうすぐ卒業だった筈の後輩君の逮捕後のエピソードがもうひと押し欲しかった
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