みあせぶ

ウエスト・サイド物語のみあせぶのレビュー・感想・評価

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)
3.9
Something coming…


名作って世間で騒がれている作品って意外と観てない。今作もそうです。名前は聞いたことあるのに1度も観たことなかったです。

きっかけはGlee。『サタデー・ナイト・フィーバー』に続いてGleeで出てきたミュージカル映画第2弾。

いきなり画面がフリーズしてるのかな?というようなオープニングから始まったのがビックリ。ウエストサイドストーリーメドレーみたいなのが5分ぐらい流れます。昔はこういう形式の映画も多かったのかな…?何だか新鮮でした。

ミュージカル映画なので、喧嘩シーンもミュージカルしてます。笑
踊りながら相手を追いかけたり、打ち合わせも何もしてないのに急に歌いだして息ぴったりにハモリはじめます。ミュージカル嫌な人はきっとこれだけでアウトなんじゃないかな。自分も昔はミュージカル好きになれなかったから嫌いな人の気持ちはよく分かる。

一目惚れのシーンは『ビッグフィッシュ』を思い出した。あの映画のユアン・マクレガーが一目惚れしちゃうシーンが大好きなんだよな。今作はわざとらしいモザイクみたいなので他の人々を消して一目惚れ感を演出してたけど、時代にあった演出方法で良かったんじゃないかな。恋に落ちたら音楽が流れるのがミュージカルの鉄則なので、嫌いな人はまたここで少しイラッとしちゃうかもしれませんね…笑

ロミジュリみたいなストーリーだなって思ったらどうやら本当にモデルにしているらしい…なるほどね〜
もっと音楽流してワイワイしてる映画かと思いきや、少し鬱展開だった。ロミジュリって分かってたらダメージは少しは軽いと思う。

でも、、、兄と恋人を天秤にかけたときに、真っ先に恋人に飛びつくヒロインが全く理解できなかった。一目惚れで両思いで浮かれてるのかもしれないけど、こんなんじゃお兄ちゃんがあまりにも可哀想。

“服飾店での結婚式”のシーンは好きです。この映画のラストを知ると、もっと好きになる。

曲の数々はGleeで予習バッチリだったので楽しめた。やっぱり「Tonight」が1番好きですね。「Cool」での少年たちが背伸びして冷静さを装うっていう設定も好きだな〜、まさに青春。
「Maria」はちょっとドン引き。いくら好きな女の子の名前だからって、外で大声で歌いながら連呼されたらさすがに引くぜ。まあ、“マリア〜マリアマリアマリア〜”って頭から離れないのは確かなんだけれども。笑

Something coming、何かが起こりそうな夜に少しだけオシャレしてウキウキ気分で出かけてみるのも悪くないかも?
みあせぶ

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