げんげん

乙女たちの沖縄戦 白梅学徒の記録のげんげんのレビュー・感想・評価

4.0
沖縄戦での看護隊「白梅学徒隊」。前半は白梅学徒隊生存者のインタビューによるドキュメンタリー。そして後半は約30分ほどの再現映画の2部構成。

恥ずかしながら「白梅学徒隊」という名前を初めて知りました。1番有名なのは「ひめゆり学徒隊」ですが、当時は何十もの学徒隊が組まれていたのですね。ひめゆり学徒隊は当時の収容所での生存者の話が沖縄の小説家のもとへ伝わり、小説化→幾度も映画化されたため有名ですが、今回それ以外の学徒隊のお話しが聞けるのも貴重。映画にした意義があると思います。
なぜなら映画は映像で残っていくからですね。生存者の方も言っていますがもう皆様90代を超え、なかなか生の声を伝えることが難しくなってきたのですから。

特に生存者である中山きくさんがお伝えする、結婚式での花束贈呈の話と米寿のお話しが凄い胸をうちます。戦争の話をなぜ伝えていくか、その究極の結論があると思います。

残念なのは他のレビューでも書かれていますが、「テロップ」ですね。テロップ入れなくていいところに入れて、入れて欲しいところに入れない。生存者のお伝えしているところは90代の方がマスク越しにお話ししているので少し聞き取りづらい。ここにテロップいれないでどうするよ、と思って見てました。インタビュアーの売れない女優の感想テロップとか正直いらないのですよ。

あと、映画として慰霊碑の前に立つのなら帽子を脱ぐのが礼儀だと思います。

2022年67本目
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