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ファスビンダーのケレルの私の映画のレビュー・感想・評価

ファスビンダーのケレル(1982年製作の映画)
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初めて見る男色の世界。セットがチープで、そのチープさがまるで舞台を見ているようでこういう世界観をあえてつくったのだなあと感じた。いわば街全体が箱庭のようで。船も路地もバーも人も。ゲイをモチーフにした作品のような繊細さはなく、暴力的で血と汗のにおいが立ち込めていて それでいて台詞や語りに文学性が溢れていて なんだか不思議な作品だった ノノがいかついタンクトップの見た目とはうってかわってアナルセックスをはじめてするケレルにこうやってやるんだ、と指に涎をつけ痛くしないようにしていて、そのシーンがすごく印象に残ってる。あとジャンヌ・モローのすこし掠れたようなでも甘美な歌声。ファスビンダーの作品全部観たいけど配信だけじゃ難しそう。
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