このレビューはネタバレを含みます
無骨な作りだけど、それが沖縄のてきとーで荒っぽい感じを生々しく表現できてるし極めてリアルで壮絶だった。目を逸らしたくなるような負の連鎖だけど、現実に起きていることであり、そこからの抜け道は結局見つかってないのも現実なのかと思うと苦しくなる。
教育が行き届いていないから行政を頼る術も分かってない。市や国のサポートがあることを彼女は知らないだろうし、教えてくれる人も周りにいなかった。
これは県民性なのかもしれないけど、圧倒的なコミニケーション不足(自分の気持ちを言語化する力が弱いのかも)と楽観的思考で、悪い意味でのなんくるないさーをし続けた末路がこれなのかなと。
悪い状況を打破しようとする野心みたいなのが欠けてて、分からないことが分からないといった感じで、気付いた時には八方塞がりになっている。
周りの人間や社会に敵意を向けるわけでもなく、自分が悪いと思いながらもどうしたらいいかわからず、流れるままに流されて利用されて搾取されて捨てられる。悲惨としか言いようがなかった。旦那は何もしない割に他責思考でイラついたけど、旦那の生い立ちも問題ありそうでそういった環境から抜け出す術を沖縄全体で作り上げてく他ないし、結局教育が全てだな〜と思った。
唾奇、沁みる〜！
