Charleston0519

窓辺にてのCharleston0519のレビュー・感想・評価

窓辺にて(2022年製作の映画)
4.5
とにかく、主人公が自分に似てると思ってしまって惹き付けられた。

会話劇でロングテイクが多く、色々と複雑な恋愛話がいくつも出てくるので、喫茶店で見知らぬ人の恋話を遠くから覗いているような不思議な感覚に浸ることが出来た。

会話の中で色々な経験が出てくるわけだけど、窓辺の陽の当たる部分と当たらない部分のように人間の明と暗を表すようなセリフが刺さる。

正直者過ぎるのもずるい。生きていて誰もが思うことだろう。
1つを手放すと何かを手に入れる。これも誰もが思うことだろう。
感情移入が過ぎる。

そんな役どころと稲垣吾郎の淡白な演技がなんとも言えずマッチして、初めは??だったけど後半に行くにつれて理解が進んだ。

引きのカットが多い分、役者の顔が見えづらいのは少し悲しいけれど、人間の表情を抑えることで、好きという感情を考えさせられる。小説を読んでいるようだった。

そんな中で、クスッとするシーンも多く、暗いストーリーでは無いのも魅力の一つ。

玉城ティナさん、いいと思うこと無かったけどとても良かったし、穂志もえかさんがめちゃくちゃ可愛かった。

刺さるセリフが多く、覚えきれん。もう1回見よ。
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