ケベック映画特集＠広島市映像文化ライブラリー

記憶を失いつつある退職教授と、人生の目的を見出せずにいるモラトリアム女子の友情物語。SNSの情報に溺れながら生きている若者は5分後に記憶を失くす私とおなじ「"今"の囚人だ！」という主張をYouTubeで発信！若者の力を借りて！(;^ω^)

そこから＜記憶に囚われて生きる＞ことについても思索する。(1980年、ケベック主権連合構想期の微妙な空気感)

【スマホ故障、修理前·未完下書き仮アップ↪️】
アテネフランセにも行かなくなったなぁと、何気に関本予定を変えてみる。この手の先鋭作の高ぶった雰囲気は、会場には、上映前も後にもない。特に質疑応答に移る頃には、穏やかな至福感が満ちてきて、サプライズの漫画家に↪️ 【継足し】

大学を退職した歴史学者が認知症になる。
徐々に症状が悪化していく歴史学者を持て余した妻は夫を捨て別の男性と暮らし始める。恋人と暮らす40代の娘が父を引き取るが、彼女にとっても老いた父の介護は大きな負担となる。なすこともなくフラフラと一人で生活していた娘の恋人の娘が、老教授の面倒をみることになる。
認知症となり、肉親に疎まれ、自分自身が失われることに絶望する男は、それまでの彼の身勝手で独善的な生きざまの報いを受けているのだ。その残酷な報いを峻厳な態度で受け止める男の姿勢はいさぎよく、美しいと私は思った。
妻や実の娘と男の関係に、自分自身を重ねてしまった。あの殺伐とした思い、寂しさを、好きなように生きた自分への報いとして、覚悟して受け止めなくてはならない。