深獣九

アホカリプスの深獣九のレビュー・感想・評価

アホカリプス(2018年製作の映画)
3.0
あーしょうもない映画だった。
まあ想像通りだったけど。

アイスホッケーチームが、街にあふれたゾンビから逃げようと右往左往する話。

ホントにそれだけの話。

私ら世代にはちょっとだけ既視感がある。そう、松ちゃん浜ちゃんの伝説番組『ごっつええ感じ』だ。ずっとグダグダしてるあれ。中身のない会話やダラダラ長い尺など懐かしくて微笑ましい。
ずっとサラミを食べてるやつ、一緒にいるけど誰も知らない女の子、ゾンビの父をはさんで三角関係の喧嘩をするビッチ、変な格好をしたヘタレ兄弟、ニヤニヤしながらひとりごと言ってる生え際の後退した高級クラブのオーナーと取り巻き女など、キャラもごっつ感あってよかった。

アイスリンクでゾンビと対決するクライマックス、審判どっから出てきたよ。

障がい者をイジったりアジア人を小馬鹿にしたりレズビアンをビッチに仕立てたり子どもを橋の下に投げ捨てたり、この時代になかなかのチャレンジ魂だ。

反面、ゾンビ映画なのに極力ゾンビの数を増やさないところやゴアシーンも控えめにするなど、SGDsを意識した演出は現代的と言えよう。

とまあ、こんなことしか書けないということでお察しいただきたい。頭や心を使う難しい映画は観たくなかったので大正解だ。
ありがとう、アホなゾンビ映画。

ラストに有名人が出てきたようだが、アイスホッケーに無知な私には分からなかった。すまん。
深獣九

深獣九