いつもいっちゃん

ザ・メニューのいつもいっちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

サーチライトピクチャーズが放つ新たな良質スリラー。
「ザ・メニュー」初日レイトショー。

選ばれしお金持ちだけが食すことができる孤島のディナー。
そこに隠された壮大で無慈悲なメニューの数々。
「うわ、、、 こんな大きいお皿にこんなちょっと、、、」という意味不明な料理設計にモノ申す感じも心の中で頷いてました笑

すごく楽しめた。
美しくお洒落な場面から進行する強烈な残酷ディナーショー開幕!
出てくる料理もマジかという位に意図が分からないものばかり。
しかしそのメニューに含まれるメッセージに、皮肉や風刺が止まらない。
シェフもなかなかに敵意と信念が強く、サイコパスのようにも感じる一方、何とも人間味のある人物であるのかが分かってくる。
シェフが作り出す最後の晩餐を生き残る者は現れるのか、、、
正に食べるのではなく、味わうことを持つ側にかなりストレートに訴えかける。
予想外な展開になだれ込む先にある今までに無い開放的な余韻。
粋なラストでした。
こんなウマそうなチーズバーガーが1番旨そうに感じるのは観る側も唯一共感できる場面ですね。
評価する側は敬意を、また本質を忘れてはいけない。
命懸けのディナーショー。
刺激を求める観客側に向けられる娯楽性に富んだ作品でした。
映画レビューをする側にも考えさせられる作品かも、、、