助ベージュ

ザ・メニューの助ベージュのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ごちそうさまでした🍴

孤島の高級レストランの天才シェフに招待された美食家達(料理評論家・グルメマニア・セレブ・成金・付き添い)。
主役(アニャ・テイラー=ジョイ)は「マニアの付き添い(無関心な客)」の位置。

シェフの考えたテーマにそった独創的料理が章ごとに次々運ばれて来るフルコースです。
食べないでください
ただ食べるのではなく
味わうのです
パ👏ン!!
 YESシェフ!!

_⚠️以下ネタバレ感想⚠️__
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料理≒映画
「“天才監督”」とスタッフvs「“映画玄人”」とその付き添いの映画
名声のある作り手vs影響力のある客
+なんとなく来た客

“高級”料理=“期待値の高い”映画≠深く素人には難しいテーマの高貴な映画


こういう構造の映画となると、「アンチ評論家」「評価・評論の加害性」作り手視点の一方的な話に偏りそうだけど、付き添い客(無関心客)を主役に置き、「“一流思考”の“深いアート”に凝り固まってしまった作り手側」の双方向・多角的な語り口で、
「エンターテイメント」を与える側・消費する側を描いた作品。

ラストにそれが判明したところで、
劇中のオシャレ“過ぎる”料理に対する「旨そうっちゃ旨そうだけど…」「意外と食テロじゃないな」という何とも言えない感覚が肯定され、最後のとある追加メニューが強烈に旨そうに映される!!(絶妙)
助ベージュ

助ベージュ