ニャンタ

ザ・メニューのニャンタのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
3.7
孤島のレストランに招待された客12人が、有名シェフによる狂気のフルコースに翻弄されるスリラー🍽️🌮🥘
 ヘンテコな料理に、客は意味を考察して忖度するが、徐々に異常性が増すと、混乱が拡がっていく🍾🥗
 座らされるテーブルと、給仕人に囲まれた密室空間に漂う”不気味さ”に気付くと、逃げ出したくなります😱🌀

 食事と会話を楽しむ為に離れた”円テーブル”が、周りの客と相談できない孤立環境になっていて、シェフの長〜い料理説明を静かに聴く事になってしまう状況•密室空間が、不気味でした🎨🥐

 シェフが表現する芸術性なのか…料理と言えるのか…
 このレストランでは、シェフが権威ある料理人である情報しか明かされない為、その場の空気に、飲まれてしまいます👨🏻‍🍳🌀
 多くの客が、美食家の知識を用いて、「まるで海の味みたい」のように洒落た感想を披露する中、Anya Taylor-Joyだけはシェフに噛みつき、『ちゃんとした料理を出しなさいよ!!』と言う場面が、痛快でした🤭⚠️
(もっと言ったれ!!)

 料理の味を批評して、SNSで投稿する現代、美食家たちも、「料理を提供する側に、敬意を払うべきだ!!」と思い知らされる、立場逆転劇が異様でした👨🏻‍🍳🙇🏼‍♂️🙇🏻‍♀️
『そこまでお詳しいのなら、料理を作って頂けませんか??』……あんな緊迫した空気感は、耐えられないです🍳😱

 皮肉が効いた嫌味料理を出し続ける、あの料理人たちは、ぶっ壊れていますし、我々に、しっかり胸焼けする絶望を味合わせてくれる映画でした🍴😆💦
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