アニャ・テイラージョイ!
過剰に高価で、高価さゆえに庶民から乖離したレストラン業界というのが実際に存在するわけだけれども、
まずはそこを皮肉ってるのは明らかな作品。
その過剰さの前提には何があるのかってとこから
そこに関わる連中ってのが客になってて、
提供する側の野心と絶望までをもカバーしてるのが見てて興味深かった。
結局のところ、率直で飾らないことが、
この呪いから解放される鍵なわけなんだけど、
虚栄心とプライドゆえに自分の本音すらわからない客たちは
マシュマロを纏い、チョコの冠をかぶって死を受け入れる。
やっぱアニャの魅力が圧倒的で、
チーズバーガーの説得力が見事だった。
一方で印象的なのは予約の名前が明らかになったときの
職業を感じさせる受け方だったり。
とにかくこういう冷たい背景を持つ女性がハマる。