ソウル

ザ・メニューのソウルのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
3.8
かなりアニャのキャスティングで持たせてる映画。それでもワンシチュエーションで料理を主軸にこの緊迫感を味わえたのはとても見応えがあった。

ただ、悪行への償いという魂胆で人間の裏を炙り出すというプロット作りそのものには新鮮味を感じることができず。。
ただただ運の悪かった俳優や、不倫された側の奥さんもいることはあまりに気の毒で、シェフの怨み度合いがピンキリな上に人選が割と野暮なのはどうなのかと。笑

自分を誇らしげに怪物と自負するシェフは実際サイコだが、そこに異様なナルシシズムと憧れを抱く子供の眼差しを感じた。
この計画をひそひそ立ててる段階のシェフは相当な厨二臭さを発揮してたんだろうなーとまで思う。

もう少しこの島での生活感やバックグラウンドを見れたら良かった。
ただただ心が子供のまま成長したシェフの、最後のおままごとに付き合わされたような映画でした。
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