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カラオケ行こ!のakariのネタバレレビュー・内容・結末

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

面白かった〜〜。シュールな笑いが大好きです。
おどおどしていそうで、意外とハッキリ評価する聡実くんが良かったです。なぜあの狂児の騒がしいカラオケの中で黙々とチャーハンを食えるのか。「終始裏声が気持ち悪い」「声が汚いです」「カスです」あまりのセンスの面白さに震えました。ヤクザたちに囲まれて怯える聡実くんが狂児の腕に捕まるのが可愛かったです。思えば聡実くんは最初から、狂児のことはそこまで怖がっていませんでした。子どもと大人の狭間にいる聡実くんの全てがいわゆる普通とは少し違っていて、とても魅力的でした。
狂児が一曲ごとに紅を挟むの笑いました。綾野剛のあの低音ボイスで「カラオケ行こ」って言われたいし、なんなら言いたい。聡実くんに怒られた後、フリーザみたいだねって言えちゃう大人の余裕がたまりませんでした。ビデオデッキをひょいと買ってくれるのもかっこよかったです。聡実くんを心から可愛がる様子に和みました。家着いたらLINEしてって言うとこもかっこよかったな。
聡実くんの魂の紅には入り込みすぎてぽかーんとしちゃいました。歌とは愛。上手く歌えなくたって、愛さえあれば。それがわかるようになるのはずるくて馬鹿な大人になってからなのかもしれません。狂児と聡実、好き同士が迎えるオチが最高でした。
紅×合唱のリトグリの主題歌が、世界観にめちゃめちゃ合っていて良かったです。
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