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青春18×2 君へと続く道のakariのネタバレレビュー・内容・結末

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

とっても良い映画でした。切ないし悲しかったけれど、最後には爽やかな余韻が残りました。青春時代の素晴らしい思い出を、ジミーと一緒に旅したような気分でした。主題歌が劇中に出てきたミスチルなのも高まりました。
ジミーは、アミに何かを残せたかがずっと気になっていたんだろうな。だから彼は想いを伝えておけばよかったと後悔していました。言葉で伝えきれなくても、アミを想ってとった一つひとつの優しい可愛い行動がちゃんと気持ちを伝えていました。一緒に見た景色や交わす言葉はいつまでもあるものではなく、思い出さなくなる日もくるけれど、一緒にいたことだけは忘れられないと思います。出会った人にあの時にどう思っていましたか?と聞ける機会はそうそうありません。アミはそれを彼女にしか描けない絵で遺してくれていました。仕事に没頭してアミから目を背けてきたジミーが、やっと少し前を向けたことに心が温かくなりました。
なんだか思わせぶりな年上のお姉さんは、本当は一人ですごく苦しんでいました。彼女がいなくなるまでそのことに気付けなかった事実に悲しくなりました。楽しそうに旅していた彼女が実は台湾にしか行けていなかったこと、そんな一度きりの旅で台湾に行けて心から嬉しそうだったこと。18年越しに明かされる真実に涙が止まりませんでした。
ジミーのたどたどしい日本語が、温かくて味があってすごく良かったです。シャイボーイの表現が上手すぎました。アミがジミーに「かっこいい」の台湾語を教えてもらうシーンはニヤニヤしました。ジミーがありがとうございます!って冗談言うの可愛かったです。真逆の好きなタイプを言い合うのもいじらしかったです。
日本語の勉強をするジミーが、「遅くなってすみません」を練習してたの、遅刻をなくす気なくて笑いました。アミのお母さんに会った時、その練習が役立っていたのも良かったです。
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