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カラオケ行こ!のmasososoのネタバレレビュー・内容・結末

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

原作ファンなので実写化には少なからず斜に構えて臨んでしまう。
和山やまのつくる笑いって独特。ガツンとボケてくるというよりは人が笑いに対して作ってる無意識の壁、その間隙を抜いてくるような間と空気感による笑いで。その肝が抑えられていなかったら設定だけを拝借した別物になるんじゃないかと危惧してたんだけど。
杞憂、ほんと原作読んでる時と同じように誘われて笑ってた。他のお客さんもみんな。
強いていうなら聡実のキャクターはちと繊細すぎるかなあ。もうちょい淡々と突っ込むくらいのが原作には忠実で好みかも。

合唱部でソプラノパートを歌う聡実が声変わりに悩んでいるっていう設定がフィナーレの紅熱唱シーンで掠れ掠れ歌う姿の情感を増してていいよな。冒頭の英詞を和訳して2人の関係性に重ねるのなんかも理想的な足し算の演出だと思うや。
エンドクレジットの映像もいいやね。まんじゅう怖いの伏線が効いてる。大好きなんやな。
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