まりりんクイン

カラオケ行こ!のまりりんクインのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.9
思春期から大人へ、青春から紅へ。
声変わりする喉のように、
巻き戻せないビデオのように、
取り壊されるミナミ銀座のように、
過ぎ去った日々は二度と戻らない。
でも大切な人から貰った愛の形は、いつまでも残り続ける。

原作未読だけどすんげー良かった。

原作ファンからするとキャスティング等々思う所があるんだろうけど、綾野剛は多分「紅だーー!!!!」顔のためにキャスティングされてる気がする。
あそこの天丼めっちゃ好き。
劇中映画を使った時間の表現や、勿論ラストの歌のシーンも、映画でしか出来ない表現だったのがとても良かった。

映画部で観てる映画が、最後に別れや死が訪れる話ばかりだったのが「この映画のラストにも別れや死があるのでは…?」というほんのりとした不安につながっていたと思う。
そもそも不可逆なメディアである映画と青春と死はかなり相性が良い。映画で何か特別な関係性が出てくると、観客は否が応でもその終わりを想起してしまう。
でもこの映画はフェイントだったので良かった。悲しい事にならなくて良かった。

原作読んでみよう。

けどキョウジさんより余裕で歌下手な組員めちゃくちゃおったけど、ほんまに練習する必要あった?
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