まりりんクイン

夜明けのすべてのまりりんクインのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.1
闇があるからこそ、来るはずの夜明けを想像できる。何光年も先の星々に思いを馳せるように、今隣にいる人の心に思いを馳せられるようになりたい。

大傑作。

主人公2人の実在感が凄い。
ギリウザいラインまで来てるお節介焼きだけど100点の愛嬌で許せちゃう藤沢さん。
しかも、PMSの時とのギャップで、それは彼女が精一杯気を遣っている姿である事がわかるのが本当にグッとくる。
事ある事にお菓子を差し入れするのも、「いつも人一倍迷惑をかけてしまう自分」への申し訳なさがあるんだろうな…
一見滅茶苦茶愛想が悪く見える山添くん。
でも本当は元々そういうテンションの人なのが段々わかってくる。
パニック障害を抜きにして「入り口はとっつき難いけど普通に良いやつ」な演技が滅茶苦茶自然で凄かった。

周りの人が本当にいい人ばかりで泣いちゃった。
栗田社長が弟にお酒を供えるシーンも、山添くんの元上司が思わず涙ぐむシーンも、本当に良かった。ポロポロ泣いた。

散髪のシーンは今年1番笑った。

現状今年一位
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