このレビューはネタバレを含みます
原作既読。
原作の世界を壊さず、かつ実写(現実)に落とし込んでも溶け込むように細部が作り込まれていたように思います。
役者さんの演技も相まって、聡実くんはより中学生らしく、狂児はよりヤクザらしく、ふたりのキャラクターの奥行きを感じられました。
モノローグがないので物語を決めきられることがなく、ふたりの関係性の解釈は観た人に委ねることができる、ゆらぎみたいなものがあるのかなと思います。
また、それによってふたりの感情や雰囲気を敏感に感じ取ることができて、笑ったり泣いたり忙しかったです笑
それにしても傘と音叉の使い方が好きすぎる…