カラオケ行こ！の酒ポテトのネタバレレビュー・内容・結末

周りの評価が良かったので映画館で見れてよかった。綾野剛と齋藤潤くんの役がマッチしていて見やすかった。特にカラオケで綾野剛の『紅』を呆れ顔で見る齋藤くんは印象に残っている。
映画ジャンルとしてはヒューマンドラマだろうか。この手の映画は程よく感動できる作品が多いので僕はめっぽう弱い。笑えるシーンが基本的に多いが、不意に来る感動シーンが涙を誘ってくる。
テーマは｢不器用で真っ直ぐな愛｣だろうか。思春期で何かと自分の気持ちを表すのが不器用な聡実くんと、ヤクザ故に距離感を保つのが不器用な狂児。2人の友愛は不器用故にすれ違うように見えて見事に成就していく。これは聡実くんと狂児に共通して真っ直ぐな気持ちがあったからだと見えた。最後に聡実くんが声を掠らせながら歌った『紅』は、物語中盤で狂児が言った｢綺麗なものしかダメなら、この街はほとんど崩れちまう｣旨のセリフを反映させていて見事な構成だと感じた。伏線回収も程よくされていて見ていて気持ちいい映画だったなという印象。