むん

カラオケ行こ!のむんのネタバレレビュー・内容・結末

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

『カラオケ行こ!』はめちゃくちゃ好みの映画だった。『ハイキュー!』でも強く感じたけど、10代の青春ってほんと特殊。本人は精神的にも肉体的にも成長していくし、環境も3年ごとに変わったりして、もしかしたら人災で1番目目まぐるしく変化が起きる時期なのかも。自分が言われてるときってピンと来なかったけど、大人になるとあの年頃の子たちに楽しみなよって言いたくなるのが分かる。

合唱部でソプラノパートを歌ってる聡実も声変わりで高音が出なくなってることを悩んでて、それを言わなくても察してくれる副部長(同級生の女子)や特に詮索してこない映画部の同級生もいるけど、同じソプラノパートの男の子の後輩には単純にサボってるように見られてて、なんか漠然と「すごい中学生って感じ!」って思っちゃった

同級生には冷静な面しか見せて無さそうな聡実なのに初対面のヤクザに対して結構辛口だし、ヤクザとは関わりを持たない方がいいと頭では分かっていても歌の指導を続けて、最後には『紅』を熱唱しちゃう聡実の変化が良かったな。明確な答えが出た訳ではなかったけど、何かが吹っ切れたようなエンディングも好き。

とにかく綾野剛が良かった。映画館で見てきた人達が次々に『MIU404』にハマっていったけど、その現象にも納得。綾野剛って"純粋だけど危険な匂いもする"役が上手いと思う。

何年かしたら続編作って欲しい。
むん

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