風来のリヨナ

インクレディブル・バルクの風来のリヨナのレビュー・感想・評価

インクレディブル・バルク(2012年製作の映画)
4.0
終わっとる

将軍の指示で、ある血清の研究をしているヘンリーくん。多額の投資を受けているし、将軍の娘との結婚を許可してもらうためにも、成功を焦り始めている様子…。

そんなある日、もう半ば自棄のように精製した血清がついに良好な反応を…やった!成功だ!でもまだ成果ほしいな…自分に射とう!←(???) 怒りをトリガーに身体が怪物に変異してしまうようになって…みたいな。



あまりにあれ過ぎる空気しかないヤバ怪物?映画です。
「終わっとる」「この映画終わっとる」と何回口の端から溢れたか、もはや分からないレベルで全てが終わっていますが、終わり過ぎてて逆に愛せる領域なので全然観れます。面白いな〜〜終わっとる。

全編に渡ってプレステ1レベルのCGの背景で、実写の人間たちが某ハルクにあやかっていると思われるお遊戯会をするだけの内容になります。

そのカスCGの使い方は徹底したもので、基本的に人物の移動は「その場で役者が駆け足をして、背景をスクロールする」という神の手法を取っており、小道具にしてもプレステ1のカメラに、プレステ1の顕微鏡、プレステ1の実験用ラット、手書きの車に乗車…。メインのミュータントも当然のように終わったCGで、女の子走りの紫色のゴリラはシュールのひと言。終わっとる。

なお、これらCGで話は全く頭に入ってこないですし、尺稼ぎも完備、音楽はフリーっぽいクラシック…と、他も終わってるので尺半分くらいまでは爆笑できますが、流石に後半は感情が死にました。終わっとる。

個人的に気に入ったのは、糞噴水、糞パグ🐶、明らかに無断使用のナイキやピューマの広告です。
風来のリヨナ

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