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「金日成の子どもたち」日本語のcocoのレビュー・感想・評価

3.6
「ポーランドに行った子供たち」(チュ・サンミ監督)のパンフレットで、こちらの作品も観たほうがよいと書いてあったので、見てみた。
短期間とは言えない歳月を東欧で過ごした北朝鮮の戦争孤児たち。東欧だって、第二次世界大戦後すぐだったから、間違いなく財政が苦しいはずなのに、北朝鮮の戦争孤児に自国の国民よりも手厚くサポート体制を敷いたことに驚く。当時は同じ共産主義を唱えていた国だけども、もう崩壊しかけていたのよね。北朝鮮の戦争孤児を受け入れた本意は気になるところ。
それは置いておいて、人と人が交わるって本当に人種とか言語とか関係なく、友情や愛が自然と育まれるものなのよ。なぜ北朝鮮はあそこまで意固地に孤立したがるのだろうか。なぜ独裁政権がよいと金さんは思っちゃうのだろう。やっぱり人は権力と金に溺れやすいのかな。
どうか戦争孤児となり、東欧で過ごした子供たちと彼らを受け入れた東欧の子供たちが時を経て再会できる日が来ますように。願うしかない。
日本人も北朝鮮に拉致されて、安否をまともに教えてくれない。背景は違えど、会いたい人に会えない状況は同じなのだから、世界で一致団結して北朝鮮と対話していくことが必要なんじゃないかな。
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