フジタジュンコ

キラーカブトガニのフジタジュンコのレビュー・感想・評価

キラーカブトガニ(2021年製作の映画)
3.8
「サメの時代は終わった!」と意気揚々とわたくしたちのB級映画界に乗り込んできたカブトガニ。カブトガニのポテンシャルはサメに匹敵する気はしますが、いかんせんサメに比べて襲撃方法や造形に変化をもたせるのが難しい気がしますね…ただ、「グレムリン」ぽさもあり、とても可愛かったです。

車椅子の主人公(指がめちゃくちゃきれい)と幼馴染のヒロインの科学実験はなんとなく「バック・トゥ・ザ・フューチャー」感があるし、巨大カブトガニとのロボット大決戦は予算の足りない「パシフィック・リム」のよう。過去の大作へのオマージュを匂わせながら、カブトガニ愛と怪獣愛にあふれており、しっかりとエンタメとして成立していて高評価です。偏差値の高いキャラクターのおかげで展開がモタモタしないのもいいですね。

B級C級映画ばかり制作・配給しているせいで赤字つづきのエクストリームさんを一発逆転で黒字にしたと言われる本作、さすがの面白さでした。