フジタジュンコ

ありふれた教室のフジタジュンコのレビュー・感想・評価

ありふれた教室(2023年製作の映画)
3.4
ヒロインだけでなく、星柄のシャツを着たおばさんも、その息子も、校長も、クラスメイトたちも、みんなだんだんと逃げ場がなくなって、袋小路に追い込められるさまがゾワゾワする。
私がヒロインのカーラならとりあえず新聞部の小娘どもをぶち殴ってから、発狂して凶行に走るであろう状況なのに、幻覚を見たり過呼吸になったりしながらも耐えようとしているのもまた痛ましい…

結局窃盗の犯人が誰なのかは明確にされていないし、崩壊したクラスが、学校がなんとかなるとも思えないが、すべての面の揃ったルービック・キューブが救いのメタファだと思いたい。

ラストはバーフバリのテーマがかかってもおかしくないくらい「王」でした。