このレビューはネタバレを含みます
旦那を亡くしたショックから立ち直らせるために親友のYouTuberに連れられ超高層ボロ鉄塔に登ったら、ハシゴが全部崩れて降りれなくなったお馬鹿なふたりの若者の話。
いやあ、めっちゃ怖かった。色んなパニック映画とかこういうワンシュチュエーションもの見たけど、意外と｢高いところから落ちそう｣って1番直視してられない。だって、後ちょっと届いてたら、とか、手が滑らなければ、で生死が決まるんだもん。本人だってほんの数秒前まで死ぬかもって思ってないのに一瞬で死へ真っ逆さまなんだもん。
こんなに高所映画の怖さ語ったけどこの映画、半分は高所の怖さ、半分は伏線回収的な面白さ(いや7割はこっちかも)。鉄塔に行くまでの2人のシーンも、一見馬鹿な若者二人の愚行を見せられてる蛇足のシーンと思いきや意外と細かいところまで後半のフリ。しかも想像を3飛びぐらいして後半に効かせてくれる。
例えば、1番最初のシーンがロッククライミング中に不慮の事故で主人公の旦那が亡くなるのを見せられるのだけど、もっと冷静に他の方法で対処してれば無事だった可能性あったのでは？そもそも主人公が焦って助けようとしてロープ外したのダメだったんじゃないか？と若干思わせる。それは、後の鉄塔のシーンでも焦って硝煙弾を無駄にしかけたりする主人公と伊達に破天荒youtuberやってないデンジャーDの冷静さで効いてくるし、｢ロープ外しちゃダメだよ！｣っていうのもね。。
でも私は、元はと言えばすべての元凶だけどサバイバル力抜群のデンジャーD嫌いに離れなかったぜ。割とがっしりした体で主人公をロープで引き上げるシーン(これも後の伏線)たくましくて好きだったよ。文字通りその体をもって償ったんだから許してあげてえ。たぶんその後もニュースで晒されちゃうんだから。。
