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イコライザー THE FINALのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
4.7
元CIAトップエージェントにして、19秒で世の悪を完全抹消する“仕事”請負人、通称・イコライザーのロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、あるとき訪れたシチリアでの事件で負傷したことをきっかけに、肉体的にも精神的にも限界を迎えていた。
マッコールが辿り着いたアマルフィ海岸沿いの静かな田舎町の人々は、よそ者にも関わらず彼を身内のように看病し、親しみをもってロベルトと呼んで接してくれる。
昼の顔と夜の顔を使い分け、長い時間をひとりで誰にも頼らずに生きてきたマッコールは癒しと救いを感じ、この街を安住の地にするべく、イコライザーにとってのスイッチともいうべき腕の時計を外すことを決意する。
しかし、小さなこの街にも悪の魔の手は忍び寄り、街の人々が次々と凄惨な事件に遭う。それを見たマッコールは“仕事”を再開し、自分を救ってくれた人々と街を救おうとする。
しかしそれが引き金となり、イタリア全土を巻き込む爆破テロ事件へと発展していく。
一度外した時計を再び身に着けたマッコールは、最後にして最大の“仕事”に身を投じる……。
デンゼル・ワシントンが元CIAの仕事請負人・イコライザー・ロバート・マッコールに扮するアクションシリーズ最終章となる3作目。

デンゼル・ワシントンの看板シリーズ「イコライザー」シリーズ最後の敵は、テロリストと関わるイタリアンマフィア「カモッラ」。
とある老人の年金を騙し取ったことから、正義の仕掛け人マッコールさんの敵になり、マッコールさんに殲滅される冒頭から、闇に紛れてマフィアのメンバーを確実に仕留める几帳面なマッコールさんの仕掛け人ぶりが冴え渡るスリリングなアクションは、変わらず。
力を入れているのは、修羅場を潜り心身共に傷ついたマッコールさんが、命の恩人のエンゾ医師など地元の善良な人たちと触れ合い安らぎの場所を得て、自分の居場所を守るためだけにマフィアと戦うマッコールさんとエンゾ医師など地元の善良な人たちとの絆。
マッコールさんとCIA職員コリンズ(ダコタ・ファニング)との年齢差のある師弟のようなバディ関係、なぜシチリアにマッコールがやって来たか?なぜマッコールがコリンズに連絡したのか?が明らかになるクライマックスもしっとりした余韻があって、シリーズ最高の最終作。
「きみはいい人か?悪い人か?」
「わからない」
「本当にいい人は、そう答える」
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