らもちー

丹下左膳餘話 百萬兩の壺のらもちーのネタバレレビュー・内容・結末

丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

人々の滑稽な有様を描いている感じ。
浪人とその妻の、つい憎まれ口を叩いてしまうが人情のあるキャラ立ちが良かった。
ラストは壺が誰の手に落ちるかもうひとひねり欲しい気もした。
随所にドラマがあって面白かった。


兄は弟に結婚祝いで送ったボロい壺に価値があると分かり取り返そうとするも弟は返そうとしない。弟が壺の価値を知ったときはもう質屋に安い額で売ってしまっていた。


壺を探しに江戸の街をプラプラしていた弟は浮気心が芽生えとある射的場で毎日遊ぶようになる。
一方の壺はというと買った質屋が隣に住む親子の子供に金魚鉢として上げてしまっていた。その子の父親は毎夜例の射的場で遊んでいたがある日チンピラに襲われ死んでしまう。その死に立ち会った射的場の主人?はその死を子供に伝える。天涯孤独となった子供やす坊に同情した射的場の女将と主人はやす坊を育てることにする。安ぼはお気に入りのその壺だけ持って射的場で暮らすようになる。
射的場似通っていた弟はある時やす坊の持ってた壺が例の壺であると知るが浮気は妻にばれ、怒った妻は夫に城からの外出を禁じる。そんな最中、射的場夫妻はやす坊の不注意が原因で60両?の借金を抱えていた。借金を1日で返さなければならなくなった射的場の主人は持ち前の腕っぷしで道場破りを敢行、これで金を稼ごうとした。


道場の若侍を次々倒し大将を出せとごねる射的場の主人。そこへ現れた大将は例の弟だった。2人は射的場で遊んだ仲だったので互いに驚くがひとまず他人のフリ。どう見ても実力のない名ばかりの大将はメンツを保つために金をやるから負けてくれと主人に頼む。主人は借金を完済できる額を頼み試合には負ける。またこの時やす坊の持ってた壺が例の壺だったことが伝えられる。


弟は試合に勝ったことで威厳を回復しまた江戸へ壺探しと称して遊びに出るようになる。壺は射的場の主人がしばらくあずかることになる。(壺が見つかると江戸に来る口実がなくなるために頼まれた。)
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