chama

GOのchamaのネタバレレビュー・内容・結末

GO(2001年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2019/10/13 ★3.5

「これは僕の恋愛に関する物語だ」

リーは言った。2度言った。国籍がどうこうじゃなく、僕の恋愛に関する物語だと。

20年近く前は、在日外国人に対する差別意識が強かったのだろうか。今、僕は在日ということを意識して日々過ごすことはない。僕というよりも、外国人の方が日々の生活に溶け込んでいることに違和感を感じない。日本という国が少しずつ多国籍国家に遷ろっているからだろうか。
家族の絆ってのは国に依存しないし、愛情だってそうだろう。違和感を感じる心があるとするなら、それは不勉強なのだろう。

窪塚洋介の抑揚のない無気力な語りと棒読みのようなセリフがたまらない。ラストシーン感情を吐き出す叫びが映える。あといちいちシーン、カット、場面の空気感が好み。

ジョンイルのような聡明な人間でありたいのだ✌️

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2021/5/22 ★4.0

DVDを買ったので、再鑑賞。
改めて観ても、金言とかっこいいカットが満載だ。

近年、海外のひととも一緒に仕事をする機会が増えてきている。その中で、自分の中で、国力を、日本の力が、なんてことを思うことがある。国ってなんだ、民族ってなんだ。外には、怖い人がいるんじゃない、知らないから怖いんだ。自分の腕の長さより外側に拳を突き出せ、拳がボロボロになっても、顔がグチャグチャになっても、心に傷を負っても。拳の先には、国も民族も関係ない、個人だって関係ない、自分の痛みとの戦いだ。

それができないから、この映画を観ると震えるのかな。
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