Lilac

ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界のLilacのレビュー・感想・評価

4.0
偉大な冒険家を父に持つ主人公・サーチャー。彼は父に対するコンプレックスから、父や冒険と離れ、持ち帰った植物エネルギーによって豊かになった国で、農家として妻と子と共に幸せに暮らしていた。
ところがある日、エネルギー源の植物に、少しずつ異変が起こり始める。
異変の原因を突き止めて国を守るため、サーチャーは仲間たちと共に、植物の核が眠る地下へと舳先を向ける。

不思議な生き物たちが暮らす地下迷宮の先で、サーチャーたちが目にした、驚きの真実とは。

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全く予想していなかった真実…!あの時の私は、作品のキャラクターたちと全く同じ顔をしていたと思います。きっとみなさんも、同じ驚きと感動に出会えることでしょう。

『アナと雪の女王』以降、徐々に従来の「恋人たちの愛」から「家族の愛」へとスポットライトがあたり始めた印象のディズニー作品ですが、今作品もまた、家族の絆を描いた作品となっています。

成功し、自身の生き方に幸福を感じる親が抱える、子供へのエゴ。自分と同じように生きれば幸せなはずだと、子供を想うが故の思い込みが、その子を雁字搦めにしてしまう。
「良かれという思いやりが、実は誰かを傷付けてはいないか?」
そのことを、改めて考えさせてくれる作品でした。
Lilac

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