ネリー

ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界のネリーのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

中断するつもりが最後まで見ちゃうくらいには引き込まれた。ストーリーにではなく映像に。色んなオマージュと自虐ネタ(悪役がいないのはつまらないというセリフ)とか、未知の世界や生き物だとかエンタメとしては面白いアニメだと思う。

ストレンジワールドという「何でもアリ」な世界かと思いきや実は体内だというベースがあったのでデザインに統一感あったし、巨大な亀の背中に世界があるというのはよく知られた神話なので割と飲み込みやすく、かといってそんな世界はやっぱおもしろおかしいので個人的にはかなり好きな作品になった。

キャラクターの深みはあんまだけど主人公が父親としての顔と息子としての顔を見せるのはなんとなく微笑ましくて良い。
果物みたいの欲しがってたちっちゃいまるがめっちゃ可愛いくて何度もリピしたw

あとご飯食べながらだったので吹き替えで見たけどおじいちゃんの声が大塚明夫さんだったので大正解


*以下ポリコレについての話


今までのどの作品よりも要素が多くて露骨。親子の絆が主軸なのに息子がゲイではその後に続く絆.........え...それはなにかのメッセージ性.....??(なさそう)
ポリコレが悪いんじゃなくてそういう設定にした必要性を感じられないから悪い。ストーリーに関わるわけでもなく「ディズニーはマイノリティに理解があります」と見せつけられて、そっちに意識が行くからこんなキテレツ世界を目にしても最終的に残った印象が「ポリコレワールドだったな」なんだよね。もういっそ同性愛などをテーマにした作品作ればいいのに。
差別意識を拭えないこちらが悪いんだろうけど、こんなに欲張りてんこ盛りでは観衆に無駄な雑念を抱かせる時点で商品としては失敗してる。色んな作品のメイキング映像を見ると「ストーリーに不要なシーンだから涙を呑んでカットした」とかよく言ってるくせにさ...
対価を払って相応の映像体験ができなかったわけだから低評価にしても仕方ない。

そういえば中尉だけ犠牲になってて可哀想すぎたのも集中できなかった一因笑
そこはご都合展開無しかぁ...
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