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ファルコン・レイクのLUPINのネタバレレビュー・内容・結末

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

土曜日の仕事が午前で終わり、そのあとずっと観たかったこの作品を観に映画館に。

16mmフィルムの淡く、どこか懐かしい映像の中で弾ける若さと夏。
青春映画、という感じかと思えば終始、作品には「死」が見え隠れする。というかずっと見えてる。

若さは危うさだと思う。無知が見栄を張り、恐怖に興奮し、飛び込んでしまう。
晴れてたかと思えば急に雷雨を呼んでしまう夏も同じ。 

あとは湖。日本でも夏と水の事故は結びつけられやすい。この映画は全ての要素に危うさがある。だからこそあの静けさと間がありながらも刺激的。

個人的には、とても英詩で読んだような感覚。森の湖畔の静けさと荒れる様子、生と死、出会いと別れ、未熟と成熟。いろんなコントラストがあって、惹き込まれる。

ラストはすごく不穏。あっ、そんな感じ?えっ、ほんまに?…なるほどね、うん。…えっ?みたいな。一気に奥行きが出る。
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