ビョーキノオタク

野いちごのビョーキノオタクのレビュー・感想・評価

野いちご(1957年製作の映画)
2.0
冒頭の悪夢。…針のない街頭の時計や顔のない男、街灯にひっかかる黒い馬車などは「アンダルシアの犬」「幕間」を思わせるようなシュールなイメージが掻き立てられてドキッとする。

というか作中、主人公の老人が見る夢はほとんど悪夢だ。
死んだ妻が別の男と密会していた夢や、過去の想い人が別の男にとられる夢。
あげくにはその想い人に鏡をつきつけられ「あなたは医者になって立派だけど、それだけ」とまで言われる。

医者として名誉ある称号を受け取るほどの立派な人物でも心は孤独と不安でいっぱいだったのを、授与式に向かう途中会う人たちとの出会いで、自分自身と向き合っていく。というお話。

個人的には冒頭のシュールな映像以外は淡々としてダメでした…
しかしスウェーデン映画だからなのかこの作品独自なのか、めっちゃセリフ早口なのね。