一粒万倍日

レジェンド&バタフライの一粒万倍日のレビュー・感想・評価

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)
3.8
現在放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」と同じ古沢良太さんの脚本で、キムタクの信長と綾瀬はるかさんの濃姫など他 豪華な配役陣に、東映70周年ということで総製作費20億円をかけたということも話題に。
また、昨年のぎふ信長祭りの熱狂などもあり、興味を持って観に行きました!

古沢良太さんの描く信長の若い頃の姿は、「どうする家康」でも同じく粗暴な感じです。本当はどうなの?と、歴史に疎い私は思ってしまいますが、歴史は諸説ありなことが多いので、作家さんの描き方によるところがあります。

濃姫も、嫁いだ時に信長に勝る剣術だったり、信長の天下取りに影響を及ぼすほどの考えの強さがあったりと、本当はどうなの?と思ってしまいますが、タイトルを「レジェンド&バタフライ」とカタカナにしているところが、ひとつの捉え方のフィクションなんだと受け入れてみると、

キムタクの信長に引き込まれました。

何と言っても私的に圧巻だったのは、安土城の全景をバックにしたシーンと岐阜城の外階段廊下を信長が駆け下りてくるシーン。

また、当時姫路城より高かったという安土城のゴテゴテノ金の装飾が施された天守閣から、濃姫と街を展望するシーンも歴史に疎い城好きの私には感動ものでした。

国宝や重要文化財のロケ地が良かったです。

家康に食事を振る舞うロケの舞台となった、長浜別院大通寺の新御座なども感動でした。

つくづく本能寺の変は無念でしたし、
安土城が焼失してしまっているのも残念です。