一粒万倍日

桐島、部活やめるってよの一粒万倍日のレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
3.8
すばる新人賞に輝いた、まだ大学生だった朝井リョウさんの処女作の映画化作品。
ずっと気になっていた作品をようやくアマプラで鑑賞できました。

バレー部のキャプテン・桐島が部活をやめたことで、クラスメート達の学校生活での日常に変化が起こる。
金曜日・月曜日・火曜日のたった3日間の学校での時間ではあるけれども、視点を変えて映し出してみることで、それぞれの違った思いや葛藤が明らかになってくる。

簡単に受け流してしまいがちな学校生活の日常に、昨日と違う出来事が起こった時、友人たちに与える影響や事実の受け止め方、クラスでのそれぞれの濃い薄い関係性などが細かく描かれていて素晴らしかった。

また、それだけの存在感のある人が、霧島君ほどではなくてもクラスには必ず居る。そんな神存在感の霧島君が映画では出てこないところに、神感がさらに上がっていったりも。

自分の学生時代のクラス内での関係性や日常を思い出し、他視点を受け入れやすくなったように思う。

何より、12年前の神木隆之介君や東出昌大さん、松岡茉優さん橋本愛さんの演技が流石だった!!