このレビューはネタバレを含みます
第1回セザール賞を受賞したロベール・アンリコ監督作品。
1944年、ナチス占領下のフランス。妻と娘を失った外科医の男による哀しき復讐劇。主演は、『ニュー・シネマ・パラダイス』アルフレード役のフィリップ・ノワレ。
哀愁のある音楽とともに、追想と復讐が交錯する。
美しい田園風景の中にそびえる古城が、凄惨な戦場と化していく。憎きナチス兵とともに、愛に溢れていた家族との思い出の地も焼き尽くしたジュリアン。ふと我に返った瞬間に流した涙に胸が詰まる。
タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』は本作から着想を得て
いるとのこと。確かに、ナチスへの復讐劇というストーリー、火炎放射器や炎の描き方は似ている。
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