シャークウィザード

金の国 水の国のシャークウィザードのネタバレレビュー・内容・結末

金の国 水の国(2023年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

それぞれのキャラクターがより良い未来を夢見て動いたからこそ、この結末に至れたのだと思う。
根っからの悪人が登場する訳でなく、基本的には皆善寄りで、比較的優しい世界。見やすい作品だった。

対立する2国間で王女と一般人の偽造結婚から物語が動いていくというストーリー。
どことなく王道というか懐かしさを感じつつも、決して退屈はしないという絶妙なストーリー。
対立していた国に入り、人々と触れ生活を知る事で解像度が増していくの良い。見ていてそれぞれの国を理解するのに役立った。
口は達者だし、口だけではなく実際に行動に移しているところが賢いなと。バリカイ一の賢い者で間違いない。
サラディーンがヘラヘラしてるだけとか、腰巾着的な軟派な奴かと思いきや、信念を持っていて常に協力してくれるキャラで良かった。
レオポルディーネらお姉さま方も嫌な人なのかと思えばそんな事は一切なく、逆に新鮮。
衛兵が余計な事をせず、逆に水路建設に賛成して協力してくれるのも良かった。
知識と筋肉を併せ持つのが最強ということで。
ラスタバン二世の肖像画をあのように繋げてくるのも説得力がある。
いつまでも続く未来に向かって進みだしているのが分かる水路建設工事にジーンときた。
エンドロールでその後のキャラクター達の交流、生活を描くのも良い演出。