ブルース・リャン主演、ウースー・ユエン監督の伝説のカンフー映画

木野中佐率いる極悪日本人軍団と機密書類の奪い合いをするおはなし

ブルース・リャン主演とはなってるけど前半はウォン・ユェンサン演じる探偵と「帰ってきたドラゴン」でお馴染みのマン・ホイやらハンクォーツァイの悪ガキ軍団が暴れててブルース・リャンの出番は控えめ

その代わりウォン・ユェンサンもガキ軍団もキレッキレのカンフーアクションを見せてくれるので問題なし

ストーリー中盤で極悪日本人に殺される役でチャン・ウーロンが出てるのも嬉しい

日本との抗争がメインなのでギャグもちょっとあるけど人死にが多くて暗いストーリーなのはまぁ仕方ないと思います

まぁやっぱりメインはクライマックスの木野中佐ことナン・ゴンクンとブルース・リャンの文字通り血みどろの死闘が素晴らしい

ブルース・リャンはキレキレの体術や足技で戦うけども
対するナン・ゴンクンは溢れ出まくる殺意と日本の武士道として出てくるとんがりコーンみたいな鉄の爪で戦います
「デエエエエェェェェイ」「イヤヤヤアアァァイ」とやたら雄叫びは五月蝿いし、打撃音も五月蝿いし、技術より殺意で戦ってる感じのラストバトルがほんと最高

決着の仕方が集団リンチになっちゃうのが残念だけどカンフーマニアなら必見の快作

これや「飢虎狂龍」「猛虎下山」とか劇場公開してくんねぇかなぁ

アクションが過激すぎて香港で上映禁止となった伝説の一本を鑑賞
もちろん日本語字幕なしのものを見たので、スコアはつけてません


軍の機密情報を巡る争奪戦がストーリーなんだけど、正直そこはどうでもよくて(いいのか)やっぱり本作を語る上で欠かせないのはアクション！
上映禁止に一旦なったので結局公開が香港では75年になってしまったが、これが72年に公開されていたら間違いなく香港のアクション史は変わっていたに違いない
それほどパワフルなアクションが展開されていて、帰ってきたドラゴンなどの梁小龍作品の原点とも言えるアクションとなっている
とにかくノンストップで梁小龍が蹴りまくり、孟海やン・ミンサイなどの子役は回りまくる！梁小龍以外のキャストも大暴れしているのがすごい
やっていること自体はシンプルではあるんだけど、人間のポテンシャルだけで見せきる姿勢は今のアクションにはない力強さと狂気を秘めているように感じた
特に10分以上にも渡るラストのアクションは壮絶！死闘伝説トップファイターでこのシーンだけでも見て欲しい


間違いなくカンフー映画史に残る傑作…というか怪作？
見てる側もグッタリするぐらいパワフルな作品でした

終焉の格闘が最高。歴史に残る