ハル

嘘八百 なにわ夢の陣のハルのレビュー・感想・評価

嘘八百 なにわ夢の陣(2023年製作の映画)
2.9
コンフィデンスマンJPをスケールダウンさせ、キャストと雰囲気を大人にして渋めの仕上がりにしたようなシリーズ作。
古美術や陶芸が題材なので実に玄人好み。
前2作を観てきたので最新作も鑑賞。

ヒューマン・ドラマに騙しあい要素が加わり、それが醍醐味だった印象だったけれど、今回はどれも中途半端。
本当にインパクト弱め。
ガッツリした仕掛けあい、化かし合いの心理戦が面白かったイメージだったのに…
元からこんなだったかな?

とはいえ、最初は面白そうな雰囲気もあったし、秀吉の遺した幻の茶碗“鳳凰”をめぐりそれぞれ画策する展開は良かった。
クスリと笑えるシーンもあるしね。
ただ、間延び感が強烈でとにかく話が長い!長過ぎる!!
正直、60分あればまとまるんじゃないかというレベルの物語、それを強引に120分コースへ。
これは流石に芸達者な中井貴一&佐々木蔵之介コンビでも厳しかった。

ラスト付近の見せ場、中井貴一が15分〜20分くらい禅問答のようなセリフをつらつらつらつら永遠と。
ちらっと見たら横の人が寝ていて、斜め後ろの方も寝ていた。
うん、今回でお腹いっぱいになりました。
ハル

ハル