ももいろりんご

Dr.コトー診療所のももいろりんごのレビュー・感想・評価

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)
3.5
2023年、最初の劇場鑑賞作品はこちら!
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 =STORY= *公式HPより抜粋、一部変更
日本の西の端にぽつんと在る美しい島・志木那島。本土からフェリーで6時間かかるこの絶海の孤島に、19年前東京からやってきた五島健助=コトー(吉岡秀隆)。以来、島に“たったひとりの医師”として、島民すべての命を背負ってきた。長い年月をかけ、島民はコトーに、コトーは島民に信頼をよせ、今や彼は、島にとってかけがえのない存在であり、家族となった。数年前、長年コトーを支えてきた看護師の星野彩佳(柴咲コウ)と結婚し、彩佳は現在妊娠7ヶ月。もうすぐ、コトーは父親になる。
コトーは、彩佳、和田、そして新米医師の織田判斗、島出身の看護師・西野那美と共に診療所を切り盛りしていた。しかし、2022年現在、日本の多くの地方がそうであるように、志木那島もまた過疎高齢化が進んでいる。財政難にあえぐ近隣諸島との医療統合の話が持ち上がりコトーに島を出て拠点病院での後進育成の提案がされる。
そんな折、台風が島に近づいていた。
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テレビドラマは全くみておらず、個人的には思い入れはなし。LINE漫画で3巻無料✨ちょびっと予習してから観にいきました。
医療系の話は好きで、古くはブラックジャックから、ゴッドハンド輝、Dr. DMAT、JIN-仁-、医龍、フラジャイル、ラジエーションハウス、なみだ坂診療所、薬屋のひとりごと…漫画だけは読んでます。
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そんな訳で話の展開はだいたい予想がつくわけですが、始まって早々、コトーが自転車漕ぎ漕ぎふーふー言って、立ち止まる。青い海と青い空を見て涙…💧。なんだろ、あまりに空と海が美しくて、一人の人間はちっぽけで、でも尊くて。
紺碧の海とフェリーの白波、映画ならではの映像も素敵でした。
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しかし…怒涛の後半はなんとなくいろいろ違和感。詰め込み過ぎ、演出も過剰です。災害が迫ってるのにみんな自分勝手に動くし💢
「先生に甘えていた」みんなわかってたハズ。このドラマはこんなにも1人の医師に頼り、寄りかかった物語なの?そんな印象を残してしまったとしたら残念だと思った。
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新米・判斗先生の言葉が重かった。過疎高齢化や僻地・離島の医療の抱える問題など、わかっちゃいるけど先送りにしてることは事実。コトーだけががんばり、志木那島がラッキーなだけってなんの解決にもならんので、やはりメッセージを絞って欲しかったです。
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でも、コトー先生が口にした「死にたくない。死ぬのは怖い」それを聞いて、私、安心した。コトー先生もまさにパパになろうとするただのひとりの人間でした。医療ドラマの核、命って、人生って…を考える人間ドラマっていいよね。
そして出演者の方々、お疲れ様でした!もし続きがあるのなら、また観に行くと思う。