Wacky55

Dr.コトー診療所のWacky55のレビュー・感想・評価

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)
3.2
2024 2本目

2003年にフジテレビの木曜劇場枠で放送をスタートしたDr. コトー診療所。そして2022年、16年ぶりに続編プラス完結編という形で映画化された。

総合評価: 3.2
映画館でも視聴しましたが、地上波でも放送されるということで改めて視聴しました。

演出/脚本等: 2.5
う〜ん、がっかりでしたね。まず色々と詰め込みすぎてメインがはっきりしていないですし、コトー先生の病気フラグがちょっと強引だなと感じますし、一番残念だったのが物語の終盤、コトー先生が倒れ込むシーン。まず強調したい場面ではあるというのは理解できるが、尺が長すぎるし、色んなこと(彩佳の陣痛など)が盛りすぎて何を伝えたいのかがさっぱり分からないということ。そして演出に関しても “先生立て! 頑張れ先生!” 冷静に考えて叫んでいる場合じゃないでしょ、この状況で! と言いたくなるほど、何を見せられているんだと思ってしまうほど、正直呆れてしまいました。

そして、最後のコトー先生が子供を抱き抱える場面。この場面について勝手ながらですが様々なレビューを読ませていただいたのですが、確かにもうすでにこの世にいない説なら、あの賑やかな待合室にコトー先生はいるかまたはやって来るはずなのですが、コトー先生は一人だけ診察室にいるということ、そして子供一人自身だけで診察室に向かって歩いていく時点で確かにそういう解釈をしてもおかしくはないでしょう。そのうえ、失明したという説であるならば、おそらく彩佳さんがコトー先生を連れてやってくるんだと思うのですが、それが無いわけですから、個人的には最後の描写は “命のバトンタッチ”というふうに解釈しました[※解釈の理由は、カメラワーク等より]。ただこの場面も、もうちょっとワンパンチ欲しかったかなというのが正直。やはり流れや展開なのでしょうか、何かあやふや感がありましたね。

演技: 3.7
正直この作品を最後まで見られたのは俳優陣の演技のおかげと言ってもいいかもしれません。吉岡秀隆さんはコトー先生のような役がやっぱり合いますよね。本当に脚本と演出が本当に勿体なすぎると言うのが正直。

カメラワーク等: 3.4
Establishing shotとLong shotによる志木那島(沖縄県八重山列島)はやはりスクリーンで見た時は圧巻でした。

編集等: 3.2
無難なカッティングだったと思います。

美術/衣装等: 3.4
診療所のオープンセットはやっぱり良きですね。とても雰囲気があって、一回は訪れたくなりますよね。
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