Wacky55

ラスト・リペア・ショップのWacky55のレビュー・感想・評価

ラスト・リペア・ショップ(2023年製作の映画)
4.5
2024年 15本目

第96回米アカデミー賞 短編ドキュメンタリー映画賞 受賞

LAのダウンタウンにある倉庫を舞台に、楽器を無料で修理し、公立学校の生徒たちに提供するサービスで働く職人たちの姿を描いている。
今作監督を務めたベン プラウドフットとクリスバワーズは、Concerto is a Conversationを共同で監督を務めている。

内容: 4.8
撮影: 4.5
編集: 4.3

総合: 4.5

非常に素晴らしかったです!

差別、貧困、そして戦争など辛い過去を抱えながらも、楽器と音楽との出会いそして存在に救われ、そして音楽が好きな子供たちのために、一つ一つの作業に対し真心を込めて修理する職人の皆さんの姿に、感服いたしました。

Concert is a conversationと同じく、今作もExtreme Close up shotがかなり使われており、職人たちと子供達の音楽や楽器に対する想いをかなり強調しているようにも見え、とても印象的でした。それこそ最後の演奏シーンは、そう感じるな…と見ていて思いました

そし個人的に一番興味深かったポイントが、全体的に照明が少し暗めなPractical lightingであるということ。職人たちや子供たちの辛い過去や経験を表現している部分もあるかもしれませんが、個人的には、楽器に対する”深い想いや愛“も表現しているのではないかなと思いましたし、また職人さんの所に関しては、”子供達のために陰ながらサポート”という意味もあるのかなと見ていて思いました。
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