彦次郎

チケット・トゥ・パラダイスの彦次郎のレビュー・感想・評価

3.5
弁護士になるはずだったリリーがバカンス先でバリの青年グデと恋に落ち電撃結婚。その話に驚いた険悪疎遠な元夫婦のポールとジョージアが妨害するためタッグを組むラブコメディ。いちおう親の体面からか娘の結婚には反対していないのがコメディとしてのポイント。リリーではなくジョージアの交際相手ポールがライバルキャラというのもちょっと変わった設定です。
この手の話だと結婚相手のグデがろくでなしのパターンですが滅茶苦茶好青年。反対の理由は弁護士になるはずのリリーの未来が変わってしまう事への親のエゴという訳です。もっとも唯のエゴではなくかつて結婚して失敗してしまった自分たちと同じ轍を踏ませたくないという親心というか自分たちの過去も含まれています。深く考えるとシリアスというか暗くなりそうなテーマですがポールとジョージアを演じたのがジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツのためか作品全体から明るい雰囲気が醸し出されているのが特徴。
ベタな話だけど観た後でバリの美しさが残る作品。
彦次郎

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