彦次郎

東京リベンジャーズの彦次郎のレビュー・感想・評価

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)
3.5
フリーター青年花垣武道が電車のホームに突き落とされ10年前(原作だと12年前)にタイムリープ、かつての恋人日向を救うために犯罪集団東京卍會に関わり奮闘していくSFヤンキーモノ。原作はスカウト漫画の傑作『新宿スワン』の和久井健氏で週刊少年マガジンで連載され”全世界累計発行部数は8000万部”(wikipedeiaより引用)の大ヒット作品。人生に失敗した主人公がタイムリープしてやり直す話は転生モノの一種として認知権を得ておりますが同じ講談社の『代紋TAKE2』が先鞭でしょうか。あちらはヤクザ漫画ですが本作はヤンキー漫画。ただし本作はタイムリープした後に結末の変わった現在に戻りまた過去に戻ることができるという部分が極めて斬新でした。複雑な設定なので話も訳が分からなくなりそうですが腕っぷしの弱い武道が気迫で成り上がっていくところが魅力と言えましょう。
さて実写化となると不安がよぎるのが常ですが本作はその不安に該当していないのではないでしょうか。というのは本作の最大のキーマンで短躯ながらもロン毛金髪で喧嘩が最強という現実には居なさそうな人気キャラであるマイキーこと佐野万次郎演じた吉沢亮氏がイメージを損なっていなかったことが大きいと思います。また個人的にはドラケン(龍宮寺堅)好きなのですが彼も実写化で違和感を覚えませんでした。ヤンキーモノでなくSF作品としてみると異色ですが青春要素も入り面白かったです。
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