エゴイストのmmmuのネタバレレビュー・内容・結末

ヒューマントラスト系列の映画館で予告を見てからとても気になっていた　予告を見たときには『窮鼠』のようなBL作品原作かな？と思ったけど、高山真の自伝的小説が原作ということ、『his』ぽくもあったけど、社会派でありつつ自伝なだけあってものすごく個人的な物語でもある。

リアルというのはゲイコミュニティやセクシュアルな場面を描くというのもそうだけど、それだけではなくて、一つ一つの会話の積み重ねやカメラの視界、浩輔と龍太の住むアパートの対比、高級な梨を手に取って一度戻すところ。母親が入院したのを知って、龍太を置き去りにするようにカメラがひいていくショットは、親密な近距離のショットのなかで際立ってた　プロットにするとシンプルで、だからこそ俳優の演技と演出が光る。今年一位かも。