エゴイストのたまごのネタバレレビュー・内容・結末

人の幸せを願う。これは愛なのか、自分を満たすためのわがままの押し付けじゃないのか？と問われる。「あなたはわたしを愛してくれてる」この先を想像して苦しくなってしまった。
日本が同性婚できていたら、あのお金を渡す時の緊張感も、息子さん？って聞かれた時の微妙な間もなかったのでは。鈴木亮平のすみませんと謝るシーンばかり辛くなってしまう。
3人で食卓を囲んで、写真をとるシーン。あの幸せな空間が永遠に続いて欲しかった。

お母さんのためにお金を折半して車を買おうと提案するシーン、本当は負担に感じていたという原作をみると胸がきゅっとなる。断れないよな、、そのあと死んじゃうなんて。

2人の関係を文字すると炎上してしまいそうな、という感想をみた。悲しいけれど確かにと思うところがある、それを、2人にしか分からない関係性がある。と、周りを黙らせる空気を鈴木亮平と宮沢氷魚が作り出す。

この世界地獄だけじゃなかった、という言葉に救われたし、あなたは私たちを愛してくれている、という言葉はほんとうだと思った。わがままかもしれない愛がちゃんと受けとられている。
ホテルでの「出会いたくなかった」という言葉が印象的。こんなにも人を愛することができる、愛していると言える人に「出会ってしまった」ことが羨ましい。