エゴイストのmのネタバレレビュー・内容・結末

拍子抜けするほど人間の善性しか出てこない作品で、いつ醜さが露呈するかと待ち受けていた自分が情けない。。と思っていたけどだんだん解釈が変わってきた。これは人間の無自覚な愚かさの話なのかもしれない。
手持ちカメラが多用されていてかなり画面が揺れる。あと手元が見切れることが多くて人の顔にフォーカスした絵作りなのかなと思ったけどその意図はわからなかった。
そして宮沢氷魚がめちゃくちゃかわいくて、人の心を掴む表情をする。鈴木亮平も本当に良い役者だなと思う。最初は聖人すぎるように見えたけど、無自覚に人をスポイルしていくタイプの役柄なのかもしれない。
何にせよ、ハンドクリームを塗ってあげるシーンは幸福そのものに見えた。
そして注目されるであろう直接的なシーンよりも前段のパーソナルトレーニングと食事の報告の方が何倍も扇情的に見えたのはさすが。