あおたん

エゴイストのあおたんのレビュー・感想・評価

エゴイスト(2023年製作の映画)
4.1
見終わった直後って大体怒涛の如く感想が出てくるんだけど…なんだろう…見終わった後に残った感情を上手く表現することができない。

最後なんだかわからないけれど鳥肌が立って涙が出た。

浩輔のしていたこと、確かにエゴと言ってしまえばそれまでだし、周りのオネェ仲間たちの言っていることはもちろんその通りなんだけど、正直浩輔もなんであそこまでやったのか多分良く分かってなかったんじゃないかなぁ。最初は龍太の気を引きたいとかあわよくば…みたいな気持ちでお土産渡してたと思うし、生活費の援助も別れたくないからの苦肉の策だったかもしれない。でもお母さんに言った、龍太と過ごした時間をなかったことにしたくないっていうのも本当だったろうし。

終盤の方で自販機でお水買おうとして上手く買えないシーン。自分の気持ちに戸惑って泣いているのか、自分の行為の愚かさに泣いているのかどっちとも取れて辛かった。

咀嚼するのに時間のかかる作品だ。

鈴木亮平さんと宮沢氷魚さんはもちろんだけど、阿川佐和子さんが本当に素晴らしかった。
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