この映画、ゲイの恋愛を描いてるけど、実はゲイだからっていう差別や偏見による表現はほとんどなくて、男女の恋愛ものとなんら変わらないピュアな恋愛表現は見ていて恥ずかしくなるほど。
それにしても鈴木亮平はすごい役者になったもんだ。何をやっても同じっていう大スターもいるけど、鈴木亮平は『孤狼の血』ではサイコパスのようなヤクザ、『TOKYO MER』ではみんなから頼られる医師、そして本作では心優しいゲイの青年と、その振り幅の大きさにもびっくりするが、そのどの役柄にも憑依するほどの演技力を見せて、まるで別人に見える。
宮沢氷魚も、最近はその域に達してきた感があって、そういう演技派2人の共演は見応えがある。
ただ、私は元々ゲイの映画は苦手で、『きのう何食べた』は大好きだけど、具体的に男性同士のSEXシーンは理性では認められても生理的に無理なので、作品前半はかなりがんばって見たって感じですが…😅
終盤、どういう風に終わらせるつもりなんだろうと思って見てたけど、彼への愛と喪失の果てに亡くした母の愛を得たってことなのかしら?
でもなんで『エゴイスト』? いろんな考察あるみたいだけど、よくわからん。
ともかく、俳優・鈴木亮平の凄さは必見だ。