ルンバ・コンゴレーズ。
キューバ音楽がコンゴに入ってきて生まれた音楽。

コンゴが植民地時代から独立するまでの歴史背景と、
コンゴの人々が音楽で勝ち取った自由を
過去の映像やインタビュー、演奏で語る作品。

Peter Barakan’s Music Film Festival 2022
ピーターバラカントーク付き
最近のコンゴ事情も含めて勉強になりました。

演奏シーンは本当に素晴らしかった。
あの綺麗なエレキギターの音色の中にずっと身を置きたいくらいだった。

これら音楽が素晴らし過ぎて、すんなり身体に入ってきた
ただ底抜けに陽気なわけではなく、憂いも感じるメロディ、だけど情熱的！

レコード音源、記録映像、フィールド録音も多くあったが全てが高クオリティだった


1940年代にキューバ音楽がコンゴに流入し人気を博すとコンゴ流のアフリカン・ルンバへ
当時ベルギー領で過酷な労働を強いられていた状況下、音楽は癒しであり拠り所だった
白人が持ち込んだ楽器を利用するのは皮肉的だが、音楽的に進化発展した意義は大きく、実際素晴らしい音楽が産まれた
それが後に"勝利"となる出来事は感動せずにいられない

コンゴ流であるルンバ・コンゴレーズはギターが花形で若手も台頭してくる層の厚さ
ギタリスト、フランコらのテクニックは凄いものがあるが、ひけらかすのではなくあくまで良いフレーズを弾くため、曲を良くするためである所が好印象
ビッグバンドのO.K.ジャズやアフリカン・ジャズの音源は深掘りする価値は充分あり、悦に入った演奏とホーン隊の振り付けは目にも楽しい

当時活躍されていたアーティスト達は今も若々しく、熱量ある話の数々は音楽を更に魅力的に感じさせてくれた


終映後のトーク、ゲストの川上さんのお話は大変興味深く、4度の渡航での音楽体験は羨ましいとしか言えません